インドで使うeSIMを4社比較した話

2026年9月17日から22日まで、インドのムンバイとナシークにいました(現地5泊6日。帰りは機中泊で、23日の朝に帰国)。この記事は、その旅の連載「ムンバイとナシークの6日間」の1本です(準備の話)。一覧は、記事の下の連載タグからどうぞ。

都市部だけなら、何でもよかったと思います。空港にもホテルにもWi-Fiはあるし、困っても、その場でどうにかなる。でも今回は、ムンバイから列車でナシークという町まで出て、そこで1泊する予定がありました。地方に行く予定があったので、比べました。

※2026年9月時点の話です。プランの内容や料金は変わります。

eSIMにした理由

海外でスマホを使う方法は、いくつかあります。日本の携帯会社の海外ローミング、現地の空港でSIMカードを買う、Wi-Fiのルーターを借りていく、そしてeSIM。eSIMは、スマホの中に通信の契約をデータとして入れる仕組みで、カードを差し替えなくていい。出発前に日本で買って設定まで済ませておけば、着いたら切り替えるだけで使えます。

インドの場合、現地でSIMカードを買うにはパスポートや写真の提出が要って、使えるようになるまでに時間がかかることがあると聞いていました。到着は17時50分。その日の夜から使いたかったので、着いてから手続きをする方法は外しました。

4つ並べて、気にしたのは2つだけ

比べたのは、WorldSIM、World eSIM、トリファ、FlexiRoamの4つです。ちゃんとした比較表は作っていません。値段だけで決めるなら、いちばん安いところを選んで終わる話です。そうしなかったのは、気にしていたことが2つあったからでした。

ひとつは、日本語のサポートがあるかどうか。これは、困ったときのための保険です。現地でつながらなくなったとして、つながらない状態で、つながらない理由を英語のチャットで説明する。しかも、つながらないので、そのチャット自体が開けないかもしれない。その場面を想像して、それは避けたいなーと思いました。トリファは日本の会社がやっているサービスで、日本語で問い合わせができます。少し値段が高くてもいいので、日本語でのサポートはあるほうがいいなと思います。

もうひとつは、地方の町でも安定してつながるかどうか。eSIMのサービスは自分で電波を飛ばしているわけではなく、現地の通信会社の回線を借りています。なので「どのeSIMを選ぶか」は、実質的には「現地のどの通信会社の回線に乗るか」を選ぶことになります。トリファのインドのプランは、Airtel(エアテル)の回線でした。インドの大手通信会社のひとつです。大手の回線なら、地方でもつながるだろう。そう考えました。

ナシークがどのくらいの町なのか、出発前の私には分かっていませんでした。「ムンバイから列車で2時間半の、地方の町」というくらいの理解です。調べてみると、思っていたよりずっと大きな町のようで、「地方の町」という言い方から想像していたものとは、だいぶ違っていました。

選んだのは、トリファの無制限プラン

決めたのは、トリファのインド無制限プランです。

  • 期間:6日間
  • 回線:Airtel
  • データ量:無制限
  • テザリング:できる

無制限にした理由は、使う量が読めなかったからです。地図と、Uberと、たまに翻訳。それだけなら、たいした量にはならないはずです。でも、残りの量を気にしながら地図を開くのが嫌でした。旅先で「あと何GB」を数えたくない。テザリングができるかどうかも見ています。テザリングは、自分のスマホの回線をほかの人の端末に分けてあげる機能です。今回は3人で動く予定だったので、誰かの回線が落ちたときに分けてあげられるほうがいいと思いました。期間が6日間なのは、9月17日に着いて22日に発つので、ちょうどそのぶんだったからです。

実際に効いた場面

通信がないと成り立たなかった場面を、旅の記録から拾ってみます。

Uberは、6日間で10回使っています。行き先を地図で指定して、車を呼んで、アプリの中で払う。通信がなければ、どれもできません。9月20日の朝には、3人が別々の場所から、ムンバイの大きな駅に集まりました。16両編成の列車の、C4という車両の前。先に着いたほうが、あとから来るほうに位置を送っています。これも通信があったからできたことです。

ナシークの夜、配車が2回キャンセルになって3回目で成立した夜も、キャンセルはされましたが、アプリ自体は動いていて、呼び直すことができました。帰国してからは、Googleのタイムラインを使って6日間の足跡を作り直しています。あれも、旅のあいだずっと、スマホが位置を記録できていたからです。

期待とのズレと、ついでに入れたVPN

無制限を選んだ理由は「量が読めないから」でした。終わってみれば、読めていたのかもしれません。もっと小さいプランで足りていたのかもしれない。それも、使用量を見ていないので、分かりません。日本語のサポートも、テザリングも、「使わずに済むのがいちばんいい」ものです。使わなかったとしたら、それは選び方が合っていたということなのか、余計なものにお金を払ったということなのか。

つながらなくて困ったことは、ありませんでした。とても快適でした。

ついでに、VPN(通信を暗号化して、別の国を経由させる仕組み)も出発前に入れました。必須ではないと分かっていて入れています。理由は2つ。ホテルや空港のWi-Fiを使うときの用心と、現地から使えないアプリやサイトがあった場合の備えです。

保険の買い方

eSIMも、VPNも、買った時点では「使わずに済むのがいちばんいい」機能がついています。日本語サポートは、困らなければ使いません。テザリングは、誰の回線も落ちなければ使いません。無制限は、たくさん使わなければ要りません。

保険にお金を払う感覚に、近いのかもしれません。保険は、使わなかったときに「損をした」とは、あまり思いません。何も起きなくてよかった、と思う。eSIMの「念のため」も、同じように考えていいのか。それとも、次はもっと安いプランにするべきなのか。

変えなくていいなと思いました。次回はほかのサイトも見比べて、値段が安いほうにすると思います。

次の旅では、帰ってくる前に、データの使用量だけは見ておこうと思います。

行く前に知りたかったこと

  • 買ったもの:買ったのは、トリファのインド無制限eSIMプラン(6日間、Airtel回線、テザリング可)だった
  • いつ買ったか:出発前(2026年9月)に買った
  • どこで買ったか:トリファ(日本語サポートのあるeSIMサービス)から買った
  • 期待とのズレ:使う量が読めないからと無制限プランを選んだが、実際の使用量は見ておらず、無制限が本当に必要だったのかは分からないままだった
  • 代わりに検討したもの:代わりに検討したのは、WorldSIM、World eSIM、FlexiRoamの3社だった
  • 使ってみてどうだったか:つながらなくて困ったことはなく、とても快適だった

写真や日々の断片は、こちらにも置いています。
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