ビザ写真が弾かれた、iPhoneで解決
2026年9月17日から22日まで、インドのムンバイとナシークにいました(現地5泊6日。帰りは機中泊で、23日の朝に帰国)。この記事は、その旅の連載「ムンバイとナシークの6日間」の1本です(準備の話)。一覧は、記事の下の連載タグからどうぞ。
写真のサイズが大きすぎる、と何度も弾かれました。
インドのe-Visa(電子ビザ)を申請していたときのことです。9月2日、渡航の2週間ほど前。仕事から帰って、自宅のパソコンの前で。
フォームの入力は、ただ長いだけでした。止まったのはその先、証明写真とパスポートのスキャンを添付する場面です。
※2026年9月時点の話です。規定は変わることがあるので、申請の前に公式のサイトで確かめてください。
求められたもの
e-Visaの申請で添付するのは、2つです。規定は自分で調べて、9月2日ごろ、同行者に「e-Visa申請サイトを開く前に、事前に用意しておいた方がいいものをまとめました!」という書き出しのまとめを送っています。そこに書いた規定が、これです。
- 証明写真(顔写真):形式はJPEG。サイズは5cm×5cm(縦横同じ長さ)。解像度は350×350ピクセル以上。容量は10KB以上2MB以内。背景は無地の白で、影や反射はなし。正面を向いて目を開け、無表情。メガネ・装飾品はNG(宗教・医療上の理由を除く)。パスポート写真の切り取りも、加工アプリの使用もNG
- パスポートの顔写真ページのスキャン:JPEGで、容量2MB以内、解像度350ピクセル以上。プリンターやコピー機のスキャナで取るのが推奨(ホログラムは写っていてOK)
このほか、手元のメモには「6ヶ月以内に撮ったもの」という条件も控えてありました。同行者に送ったまとめの最後には、こう書き添えています。「※サイズ・容量規定はちょっと厳しめなので、事前にスマホでリサイズ/圧縮しておくと申請中に慌てなくて済みます」。
申請の書類で確かめると、私がe-Visaを申請したのは9月2日で、許可は同じ日に出ていました。規定をまとめて送ったのも、同じ9月2日ごろです。
容量の上限だけでなく、下限もあるんですよね。小さすぎてもだめ。そして、大きさ(ピクセル)の下限もある。つまり、「ファイルを小さくすればいい」という話ではなくて、「この幅の中に収める」という話でした。上限だけを気にしていたら、たぶん一度は下限で弾かれていたと思います。
いまのスマホで撮った写真は、1枚で数MBあります。パスポートをふつうに撮れば、それだけで上限を超えます。かといって、適当に縮めると、今度は文字が読めなくなったり、ピクセルの下限を割ったりします。弾かれるたびに、画面に出るエラーの文面を読んで、何が足りないのか、何が多いのかを探しました。回数は覚えていないんですけど、3、4回やって、ダメだなと思いました。
なお、手元の別のメモには、パスポートのスキャンを「PDFで10KB〜300KB」とした記載もあって、同行者に送ったまとめのJPEGの規定とそろっていません。このあと書く手順はPDFで進めています。
同行者に送った参考サイト2つ
規定のまとめと一緒に、参考サイトも2つ、同行者に送っています。サイト名ごと載せておきます。
- インドサンタナ(2026年7月更新):https://indiasantana.net/india/e-visa/
画面キャプチャつきで手順が丁寧で、料金体系や入国予定日の入力ルールも具体的です。まとめには「一番おすすめ」と書きました。 - インドいかへん?(2026年7月更新):https://choutara.com/indiavisa/
ブラウザによる入力の不具合まで書いてあるサイトです。住所の欄に記号が勝手に入るバグがある、という話は、ここに載っています。「詰まったときに見ると良さそう」と添えて送りました。
どちらも、公式サイト(indianvisaonline.gov.in)への直リンクがあります。e-Visaは似た名前の代行サイトが多いので、入り口を間違えないという意味でも、この2つから公式に入るのが安心です。同行者に送ったまとめにも「偽サイトに引っかかる心配もないです」と書いていました。
申請のあとに届いた受付のメールにも、注意書きが2つありました。許可(GRANTED)を公式サイトで確かめる前に、飛行機に乗らないこと。早く出せると言う代行業者を、信じないこと。
落ち着いたやり方
何度かやり直して、落ち着いたのは、この手順です。
まず、iPhoneの「メモ」アプリでスキャンします。メモアプリには書類をスキャンする機能が入っていて、新しいメモを開いて、カメラのアイコンから「書類をスキャン」を選ぶと、パスポートにかざすだけで、ページの輪郭を自動で見つけて、まっすぐに補正して取りこんでくれます。ふつうにカメラで撮るのと違って、斜めになったり、影が入ったり、机が写りこんだりしません。取りこんだものは、PDFとして書き出せます。
次に、書き出したPDFを、ファイルを圧縮してくれるサイトにかけます。使ったのは、ilovepdfと、smallpdf。どちらもブラウザで開いて、ファイルを置くだけです。圧縮の強さを選べるので、強いほうにしました。
それでも上限を超えるときは、スキャンのところまで戻って、パスポートを画面いっぱいに収めて撮り直します。余白を減らすほど、ファイルは小さくなるので。圧縮は、一度で決まりませんでした。落としすぎると、今度は下限のほうに引っかかるので、上と下のあいだを探すことになります。買ったものは、ひとつもありません。もともとiPhoneに入っていたものと、ブラウザで開けるものだけで足りました。
ここで、ひとつ書いておいたほうがいいことがあります。圧縮のサイトにファイルを置く、というのは、パスポートの顔写真ページを、よその会社のサーバーに送る、ということです。どちらのサイトも、処理したファイルは一定の時間で消す、と説明していて、広く使われているサービスです。それでも、パスポートの画像を外に出すことに変わりはありません。
以前、別のサービスで、サブスクが登録されてしまったことがあります。勝手にというか、こっちが確認しなかったのが悪いんですけど。結局、問い合わせしてキャンセルできたのでよかったです。そういうことがあったので、すごく嫌でした。でも、すぐできるものがほかになかったので、ウェブのものを使ってしまいました。Webの無料のものを使うときは、気をつけていたほうがいいなと思いました。
気になる場合は、手元のパソコンだけで縮める方法もあります。Macなら、最初から入っている「プレビュー」というアプリで、書き出すときに画質を下げたり、大きさを変えたりできます。急いでいるときほど、こういうところは飛ばしがちです。
直したのは、写真ではなかった
はじめは、「ちゃんとした証明写真を用意する」問題だと思っていました。きれいに撮れていないから、弾かれるのだと。
でも実際にやったのは、写真を良くする作業ではなくて、相手のフォームが受け取れる形に変換する作業でした。元の写真は、最初に撮ったもののままです。見た目を直したことは、一度もありません。弾かれていたのは、構図でも表情でもなくて、ファイルの大きさと形式のほうでした。
ほかの2つは、添付が要らなかった
インドの入国には、e-Visaのほかに、あと2つ手続きがありました。e-Arrival Card(電子の到着カード)と、Air Suvidha(健康状態の申告)です。
e-Arrival CardとAir Suvidhaは、写真も書類も、添付は要りませんでした。名前とパスポートの番号と、便名と滞在先を入れるだけ。
写真で苦労するのは、3つのうち、最初の1つだけだったことになります。最初の1つがいちばん重い、というのは、ちょっとつらい順番ですけど。
次の国でも使えるか
使った道具を、書き残しておきます。iPhoneの「メモ」アプリの書類スキャンと、ilovepdf、smallpdfというPDFの圧縮サイトです。
今回の準備のあと、国が変わっても使えそうなことを、メモにまとめました。そこには、「ファイルサイズ規定が細かいことが多いので、証明写真機で『〇〇ビザ用』と伝えて撮るのが最も確実」と書いてあります。今回、実際にそうしたかどうかは、はっきり覚えていません。
同じ場面は、申請のたびに来ると思います。そのとき探すのは、「きれいに撮る方法」ではなくて、「相手の規定まで落とす方法」のほうなのでしょう。
大掛かりな対策は、何もしていません。もともとiPhoneに入っていたスキャン機能と、ブラウザで開ける圧縮サイトを、順番に試しただけです。新しいアプリを探しに行かなかったのは、弾かれた原因がはっきりしてからは、手元にあるものの組み合わせで足りると分かったからでした。次の国の申請フォームでも、同じ道具で通るのかどうかは、やってみないと分かりません。
行く前に知りたかったこと
- 作ったもの:作ったのは、ビザ申請で求められる証明写真とパスポートのスキャンを、e-Visaの規定サイズに収まる画像とPDFに整えたことだった
- 費用:かかった費用は0円だった(買ったものはなく、iPhone標準のメモアプリと無料のPDF圧縮サイトだけで足りた)
- 使ったもの:使ったのはiPhoneの「メモ」アプリの書類スキャン機能と、PDF圧縮サイトのilovepdf、smallpdfだった
- つまずいた箇所:つまずいたのは、証明写真とパスポートのスキャンに容量の上限と下限の両方があり、画質を落とすと今度は下限を割ってしまう点だった
- 初めてでもできるか:弾かれるたびにエラーの文面を読んで何が足りないか何が多いかを探す必要があり、圧縮も一度では決まらなかった
- 弾かれていたとき思ったこと:そもそもサイトに何か問題があるのではないか。










